10分間装着するだけ、という手軽さと見た目のインパクトが人々の心をつかみ、
大ヒット製品となったウェアラブル美顔器「メディリフト」。
ヤーマンが得意とするEMSの技術を活かし、美顔器の新しい価値を生み出した、その挑戦に迫ります。
美容機器は、使うほど効果が実感できるもの。
しかし、「使い方がわからない、面倒で続かない」という理由から、使用を中断してしまうお客さまも多くいらっしゃいます。
それなら、お客さまが何もすることなくケアできる美容機器をつくれないだろうか。その発想から、新しいタイプの美顔器の模索が始まりました。
手にすることなく、特別な使用方法もなく、他のことをしながらケアができるもの。
ヤーマンがたどり着いたのは、顔に装着するマスクのようなスタイルの美顔器でした。
機器に搭載したのは、電気信号によって筋肉を動かすEMSという技術です。
身体の筋肉同様、顔の筋肉も使わないと衰えてしまうもの。装着するだけで顔の表情筋を鍛え※、ケアする美顔器の開発がスタートしました。
課題はマスクの素材と形状。EMSを的確に筋肉に届けるためには、電極部分が肌に密着しなければなりません。
様々な素材を試した結果、医療用のシリコーンに行き着きました。
ひとくちに「顔」と言っても、その凹凸は人の数だけ違いがあります。
様々な人の顔に快適にフィットさせるデザインをつくりあげることは、至難の業でした。試作品を作っては試着を繰り返す日々。
トライ&エラーを繰り返し、最適な形状と素材の硬度を見出したのです。
ヤーマンは電気波形開発のスペシャリスト。
EMSの技術を活かした美容機器をつくってきた経験から、どの周波数にどのような効果があるのか、適切な出力はどのくらいかという知見は蓄積されていました。
しかし、マスクタイプは初めて。顔のどこに電極を当てると、どう筋肉が動くのか、実験を地道に重ね、最適な電極のレイアウトを見出していきました。
その結果、誕生したのがメディリフト。
開発段階では本当に売れるのかという声もありました。
しかし、誰も見たことのなかったインパクトあるデザイン、着けるだけで得られる確かな効果は、SNSや様々なメディアで話題となり大ヒット。
世の中にまだないものをつくる。ヤーマンの想いが、目に見えるカタチとなりました。
※電気刺激を筋肉に伝え、筋肉を動かすこと