2万点の化粧品の成分に応じた波形を生成し、効果を引き上げるテクノロジー。
HAKEI誕生の背景にあったのは、新しい技術を求める発明家スピリットと
長年にわたる研究の蓄積でした。
ヤーマンは、美顔器という製品をさらなる次元に進化させていきたいと考え、2021年、デジタルを組み合わせ、YA-MAN APPをリリースしました。これは、専用のマーカーシールを美顔器に貼って使用すると、「トラッキング技術」「AR技術」を組み合わせてトリートメントの状態がリアルタイムで顔の上に可視化されていくのが最大の特徴です。目に見えないお手入れを可視化し、正しいお手入れの継続をサポートすることで効果実感を高める、新しい美顔器体験を提供するアプリです。
さらに、2022年7月には日本化粧品技術者会において、「スキンケア成分の浸透※1に対して、電気エネルギーのパワーだけではなく<形>がおよぼす効果の検証」についての研究結果を、論文発表※2しました。ヤーマンでは波形の設計と肌におよぼす効果について長年研究を重ねてきましたが、スキンケア成分にはそれぞれ浸透※1に適した電気エネルギーの波形があることを見出したのです。
アプリの開発、長年の研究の成果、このふたつをデータベースを活用し融合。「スキンケア成分とその配合に合わせて波形を生成し、手持ちの化粧品の働きを最大限に高めるテクノロジー」、『HAKEI(ハケイ)』が誕生しました。またヤーマンは、設立当時より「体脂肪計」をはじめとした独自のアルゴリズムを駆使した製品開発を行ってきました。このアルゴリズム設計技術は、スキンケア成分毎に適した波形や欲しいお手入れのモードを作り出すという『HAKEI(ハケイ)』の波形設計技術にも存分に活かされています。
ヤーマンの45年におよぶ波形研究の集大成、それが日本初※3AI美顔器『HAKEI(ハケイ)』なのです。
スキンケア成分の浸透※1を高めることは美顔器の役割のひとつですが、世の中にある様々なスキンケア成分に等しく対応しようとすると、これまでは何か一つを選択するか、最大公約数的な浸透※1波形を搭載することしかできませんでした。
『HAKEI(ハケイ)』の開発においては、 約2万点以上の市販スキンケアアイテムの全成分情報データベースを活用。そこにヤーマンが独自で開発したスキンケア成分と波形の関係を示したアルゴリズムデータベースをかけあわせました。これにより、「スキンケアに含まれる成分に応じて浸透※1に適した波形を、その都度即座に生成して出力する」、独自のアルゴリズム構築にたどり着きました。
現在市販されている化粧品の成分は、ほとんどのデータを本体に組み込むことが可能です※4。
これにより、ご愛用の化粧品や美容液のスキンケア成分の効果を引き出します。
一方で、一人ひとりの肌悩みは時を経て変化し、化粧品もどんどん進化していきます。
肌の乾燥、もたつき、くすみ※5など、肌悩みにあわせて使用するスキンケア化粧品が変化しても、その時お使いの化粧品にあわせて波形を変化させていきます。さらにデータをクラウド化することで、アプリとつながって常に最新の化粧品データにアップデート。今後登場する未知の化粧品や成分に対応していきます。
また日々進歩する美容技術開発に対しても、新たな美顔器本体を買い替えることなく、新しく発売されるモードの追加が可能となりました。
私たちが目指したのは、進化を続けるかつてない美顔器でした。
開発チームを悩ませたのは、「進化」をどのように可能にするかという点。
クラウドから更新データを美顔器に送り込む通信技術や、美顔器本体に搭載するソフトウェアなど、課題は複雑で多岐にわたっていました。この開発チームをリードしていたのは、実は入社間もない新人女性社員。
ひとりの美顔器ユーザーとしてのリアルな視点が、随所に活かされていました。特に本体とつながるアプリは、使いやすさにも関わる重要な要素です。
機能や操作性はもちろん、アップデートのタイミングにいたるまで、緻密に設計。
美顔器のスペックとデータの更新が必要な部分のバランスを考えながら、波形とアプリの今後の進化を見越した作り込みに注力しました。
完成間近であっても、わずかでも懸念があればやり直すことも。困難な課題をひとつひとつ慎重に、妥協することなくクリアしていきました。ヤーマンの製品は開発スピードが速く、通常半年ほど。
一方、『HAKEI(ハケイ)』は、2年以上という異例の時間を開発に費やしました。
若い彼女たちの挑戦を可能にしたのは、これまで蓄積されていたノウハウ、そして、経営陣や営業部門をはじめ、全社を巻き込んだ濃密なディスカッション。「世の中にないものをつくる」というヤーマンの情熱が、美顔器に人が合わせるのではなく、肌悩みや使いたいスキンケア化粧品に美顔器が応じていく、新しいスキンケアデバイスを生み出しました。
ヤーマンはこの想いによってさらに技術を磨き、『HAKEI(ハケイ)』の進化を支え続けていきます。
※1 |
角質層まで |
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※2 |
SCCJ2022年7月論文発表 |
※3 |
浸透波形をパーソナライズし、モードのカスタムが可能な美顔器として 日本マーケティングリサーチ機構調べ 調査概要:2023年4月期 日本初であることの証明・検証調査 |
※4 |
下記は登録ができません
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※5 |
角質の乾燥による |