新市場創生に向け、美を深層から科学する ヤーマン『表情筋研究所』を拡張

2023年8月22日(火)

新市場創生に向け、美を深層から科学する

ヤーマン『表情筋研究所』を拡張

研究スペースを約2倍に拡大、新たな研究機材の投入で美容技術のイノベーションを加速

 　設立45周年を迎えるヤーマン株式会社（代表取締役社長：山﨑貴三代、所在地：東京都江東区）は、高次元の「テクノロジー」と確かな「サイエンス」の双方をあわせ持った独自の視点で美を深層から科学する研究・開発拠点『表情筋研究所』の研究スペースを約2倍に拡大、研究機材も新規導入し、2023年8月10日(木)本社内に拡張開設いたしました。高度かつ高効率な検証実験環境の整備により、皮膚科学エビデンスを背景とした美容技術*1のさらなるイノベーション加速につながると考えております。

　「表情筋研究所」が対象とする研究領域は、電気や熱、超音波、光などのエネルギーによってより肌の奥深くまで刺激を与えることにより美容効果を生み出す「美容技術」であり、美容医療やエステティック、家庭用美容機器まで、様々なデバイスに応用されています。そのため、これまでもシワの深さを数値化する３Dスキャナーなど肌を立体的に捉えるための実験設備に注力してきましたが、このカテゴリへ研究機材を拡充し、精度の高い測定環境の整備と合わせて、今回新たに細胞実験設備を設置。基礎研究も含めた美容技術の効果検証として、より多角的で高精度な評価が素早く可能になりました。
　当社では、2024 年 4 月期から 2028 年 4 月期に係る中期経営計画「Going Global Strategy」においても、イノベーション重点施策として、美容技術の研究体制強化、新市場の創生を目指してまいります。

■『表情筋研究所』開設の背景と展望　　　　　　　　　　            　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　『表情筋研究所』は、当社の美容技術研究をベースに、新市場創生の礎となる研究開発のプラットフォームとしての体制を強化していくため、2022年に開設されました。美容機器の礎となる美容技術を構成する電気エネルギーと皮膚科学の観点での有効性の解明・研究を行い、2023年からは東京大学大学院医学系研究科皮膚科学との「リバースエイジング」に関する共同研究を開始、その活動の範囲を拡大しています。

■リニューアルした「表情筋研究所」の設備　　　　　　　　            　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
細胞実験設備
　細胞を扱える試験環境を新設し、美容技術の要素研究となるような実験やその条件検討が可能に。

ヒト試験設備
　顔の形状変化検証のための専用撮影ブースを併設し、より撮影精度の高い環境での評価が可能に。

　皮膚測定は新たな測定器を複数導入し、より多彩なデータの取得が可能に。その中の一つの「血流計」は、リアルタイムに血流の変化を捉えられるため、あらゆる技術の皮膚刺激との関係性の評価ができ、新たな技術知見の創出が期待されます。

毛髪実験設備
　毛髪の断面や側面を観察できる「デジタルマイクロスコープ」を投入。また、調湿環境を整えた毛髪の物性測定スペースも併設し、基本的な毛髪物性が計測可能になります。

化粧品研究設備
　基礎研究用の機器を新設し、化粧品開発のための処方研究を強化。

■『表情筋研究所』とは　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　磨き上げてきた高次元の「テクノロジー」と、先端美容研究によって辿り着いた確かな「サイエンス」。その双方をあわせ持った独自の視点で、美を深層から科学する、ヤーマンの「表情筋研究所」。ここから、新しい美のカタチをお届けします。

『表情筋研究所』公式サイト：https://www.hyojo-science.com/

*1　ここでいう美容技術とは、医療も含めたすべての美容分野で適用・研究されているもので、作用や効果はすべてが家庭用美容機器に当てはまるものではありません。家庭用美容機器はこの原理・原則の一部を家庭用向けに応用するための研究開発が行われています。